eコマースの返品プロセス、リバースロジスティクスを変革

20231012日 英国ロンドン、米国アリゾナ州スコッツデール ー サプライチェーンのリーディングソリューションプロバイダーであるBlue Yonder(ブルーヨンダー、本社:米国アリゾナ州スコッツデール)は、英国現地時間10 月 12 日、Tim Robinson(ティム・ロビンソン)とLloyd Dorfman(ロイド・ドーフマン)が共同設立したファーストマイル*1およびラストマイル*2におけるテクノロジーリーディングカンパニーである“Doddle(ドドル)社”の買収に合意したことを発表しました。この買収の完了により、Blue Yonderの強固なサプライチェーンマネジメントおよびeコマースのソリューション群が、ラストマイル、返品管理、リバースロジスティクスを含む包括的なソリューションによって強化されることになります。

Blue YonderはDoddle社の機能により、小売業者や物流サービスプロバイダーに対し、彼らの顧客体験を変革することにより、ビジネスを強化し、より持続可能なサプライチェーン構築に向けた成長の可能性を高める支援ができるようになります。さらに、Doddle社のセルフサービス返品キオスクとピックアップ・ドロップオフ(PUDO)ネットワーク*3は、小売業者や物流会社に返品管理の課題に対する効率的で不可欠なソリューションを提供します。

Blue YonderのCEOであるDuncan Angove(ダンカン・アンゴーヴ)は次のように述べています。「Doddle社は、他社が実現できなかったことを成し遂げました。ファーストマイルやラストマイルに加え、オムニチャネルにわたる返品の課題を同時に解決することに成功しました。Doddle社のソリューションの強みは、返品の開始から返品ルールの考慮、店頭での返品処理、セルフサービスのキオスク、そして倉庫での返品処理、在庫に戻すまでといった一連のプロセスにおける返品管理の課題をエンドツーエンドで解決できる点です。eコマースの普及は返品の増加をもたらし、配送業者への負荷を増大させ、在庫管理の混乱を招き、購買者に対しても不便さを生み出しています。Doddle社のこのようなソリューションは、差別化された優れた顧客体験を実現し、サプライチェーンの変革を目指す私たちのミッションをさらに前進させるでしょう」

強固かつ最適化された配送・返品業務の重要性が認識される中、Doddle社は顧客企業がコストと在庫の無駄を削減するシームレスなソリューションを提供しています。全米小売業協会 (NRF: National Retail Federation)によると、2022年には消費者から8,160億ドル相当以上の商品が返品され、返品された商品の約50%しか店頭に戻らないと試算されており、返品は小売業者や物流会社、消費者のいずれにとっても大きな課題となっています。返品管理は顧客体験や全体的な収益性に影響を与えることが認識されるようになり、2023年の世界的なeコマース最大の焦点のひとつとなっています。

Blue YonderはDoddle社との提携により、計画、実行からフルフィルメントに加え、返品にわたる包括的なソリューションを備えることとなり、より持続可能かつ収益性の高いエンドツーエンドのサプライチェーン構築を支援する比類なき企業となります。Blue Yonderの倉庫管理システム(WMS)、注文管理システム(OMS)、輸送管理システム(TMS)の顧客である小売業者、物流会社、郵便事業者は、包括的なロジスティクス体験により、事業規模の拡大とコスト削減の両面で成長の可能性を享受することができるようになります。Doddle社はBlue Yonderのソリューションの幅を広げ、顧客エンゲージメントから店舗、フルフィルメントセンター、そして物流に至るネットワークを完全に同調させ、リバースロジスティクス、輸配送の集約、在庫の循環をサポートするために必要なエコシステムを形成させます。

Doddle社の創設者兼CEOであるTim Robinsonは次のように述べています。「現在、世界中で900社以上の小売業者や物流会社がDoddle社のサービスを利用し、ファーストマイルとラストマイルにおける増え続ける課題の解決に取り組んでいます。しかし、これらの課題に対処する完璧な解決のためには、強力なサプライチェーン計画・同調・実行ソリューションと当社のソリューションを統合する必要があることを認識していました。Blue Yonderの幅広いソリューションと深い専門知識と強く連携することで、より多くの企業の課題解決を両社で支援できることを楽しみにしています」

今回の買収は、サプライチェーン管理領域におけるBlue Yonderのモメンタムを示すものであり、同社が今後も小売業や物流業界においてその強みを発揮することを可能にします。買収契約は現地時刻10月11日にBlue YonderとDoddle社によって署名されました。この買収は2023年度第4四半期(2023年10月-12月)に完了する予定です。Doddle社の買収の意向は、Blue Yonderのプレミア・サプライチェーン・カンファレンスであるICON London 2023で、AngoveとRobinsonによって共同で発表されました。

*1ファースト(ワン)マイル:生産拠点から一次流通倉庫までの輸送
*2ラスト(ワン)マイル:配送センターや倉庫などから最終顧客への輸配送

*3ピックアップ・ドロップオフ(PUDO)ネットワーク:好きな時間や自宅外の場所で荷物の受取りや発送を可能にする宅配ロッカーのネットワーク

Doddle社について

Doddleは、eコマース物流をリードする企業向けのファーストマイルとラストマイルのテクノロジープラットフォームです。当社のソリューションは、AmazonやAustralia Post等のブランドの配送と返品を支援し、エンドツーエンドの返品管理、ドロップオフの自動化、宅外ネットワークの運営・管理をカバーしています。同社の目標は、宅配業者や小売業者にとって、eコマースをより効率的で持続可能なものにし、消費者にとってもより良い体験を提供することです。各ソリューションは、パートナーと共に市場で得た知見に基づいて、継続的に刷新、更新されており、ユーザージャーニーは高度に最適化されており、また、当社のテクノロジーは実証済みです。Doddle社の専門知識とテクノロジーは、ヤマト運輸、Amazon、Australia Postなど、世界中の大手物流事業者をはじめ、100社以上の小売業者に信頼されています。英国ロンドンに本社を置き、米国、オーストラリア、ヨーロッパ、日本に拠点を展開しています。

Blue Yonderについて

Blue Yonderは、サプライチェーンのデジタル変革とオムニチャネル・コマース・フルフィルメントの世界的リーダーです。製造企業、小売企業、物流企業は、Blue Yonderのエンドツーエンドでコグニティブなビジネスプラットフォームにより、計画から輸配送まで、顧客の需要を最大限に充足することができます。また、データ、サプライチェーン、小売商取引を統合し、新たなビジネスチャンスの開拓や、自動化、制御、オーケストレーションを推進して、より収益性の高い、持続可能なビジネスの意思決定を可能にします。 Blue Yonderは、企業および個人がその潜在能力を十分に発揮するよう支援しています。https://blueyonder.com/jp/ja/

「Blue Yonder」は、Blue Yonder Group, Inc.の商標または登録商標です。本リリース内で「Blue Yonder」の名称を使用して言及されている商品名、製品名、サービス名は、Blue Yonder Group, Inc.の商標であるか、もしくは所有物となっています。その他のすべての会社名および製品名は、関連する企業の商標、登録商標、サービスマークである場合があります。

*本プレスリリースはBlue Yonder米国本社発表のプレスリリースの抄訳です。

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