パナソニックコネクトとBlue Yonder、共同開発の輸送トラックヤード管理ソリューションを北米大手物流プロバイダー、ペンスキー社に初納入
両社技術シナジーによるイノベーション成果
サプライチェーン効率向上、コスト削減、サービス向上に貢献
パナソニック コネクト株式会社
2024年3月4日(日本時間) – パナソニック コネクト株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 執行役員 プレジデント・CEO:樋口 泰行、以下パナソニック コネクト)と 100%子会社でサプライチェーンのリーディングソリューションプロバイダーであるBlue Yonder(ブルーヨンダー、本社:米国アリゾナ州スコッツデール、以下BY)は、北米の大手物流事業者であるPenske Logistics社(以下、ペンスキー社)に対して、両社が共同開発したカメラ画像認識・解析や機械学習(ML)を含むサプライチェーン分野での倉庫・輸送トラックヤードの可視化と管理を可能とする、新しいYard Management Solution(ヤード・マネジメント・ソリューション)を初納入したと発表しました。
米国ペンシルベニア州に本社を置く、革新的なサプライチェーンおよびロジスティクスソリューション、サードパーティロジスティクス(3PL)のリーディングプロバイダーであるペンスキー社は、顧客価値を高めるイノベーションに投資しています。倉庫・輸送トラックヤードの可視化と管理を強化するために、BYの最新のサプライチェーン実行ソリューションである「Blue Yonder ヤード・マネジメント・ソリューション」を本格的に導入することを決定しました。
ペンスキー社は、荷主や運送業者と協力して、出荷の最適化、走行距離の削減、輸送コストの削減、資産利用率の向上等、最適な物流サービスの提供を行っています。同社では、運送や倉庫内での管理に加えて、各倉庫建屋が置かれる広大な倉庫サイト(ヤード)内でのトレーラーやコンテナなどの追跡・管理を行うための革新的な方法を検討していました。
【開発背景・パナソニック コネクトおよびBYが持つ技術シナジー】
米国においては、各物流事業者が保有するトレーラー毎に「トレーラー管理番号」を任意に付与し、これを倉庫サイト(ヤード)内の出入り時に、倉庫管理者が目視で確認し、貨物をどの倉庫に保管するか等を手書き指示書にて管理していました。広大なサイトと多数の倉庫群を保有する大規模物流事業者においては、出入口での確認等の処理時間を要し、場合によっては、手作業ミスによる、実態とシステム上のステータスに不整合の発生、誤った積み荷場所への誘導、ヤード内でトレーラーのトレーサビリティ問題等が発生し、様々な手戻り作業の発生や生鮮系荷物における大きな損害へつながる可能性がありました。
これに対して、このたびBlue YonderはSaaSベースのヤード・マネジメント・ソリューションを開発し、その中にパナソニック コネクトのカメラ画像認識技術を組み入れることに成功しました。縦や横、様々な位置に、桁数の違いや英数字の並びも不規則に、千差万別にトレーラーに付与されている「トレーラー管理番号」を画像認識と機械学習(ML)を使って読み取れるよう開発しました(5件の特許申請中)。それにより、入出荷が自動的にシステムに記録され、追跡されるようになり、物流サイトでのスループットを向上させ、コストを削減し、サービス向上が可能になります。
パナソニック コネクトでは、本ソリューションの開発にエンジニアリングに関する深い専門知識をもたらし、同社のシニアエンジニアリングチームと研究開発チームは、ソリューションの展開に積極的に取り組んできました。
ペンスキー社では、まず倉庫サイト 1拠点において、本ソリューションの導入を行います。2024年にはさらに多くのサイトへの展開を検討しています。
BYソリューションの導入により、ペンスキー社は以下を実現していきます
- ヤード・マネジメント・ソリューションに連動したカメラ/コンピュータービジョンテクノロジーと機械学習(ML)を利用して、トレーラーを自動的にチェックインして識別し、ヤード内の貨物とトレーラーまたはコンテナの駐車場所を把握。
- ヤード・マネジメント・ソリューションが可能にする自動チェックアウトにより、トラクターやトレーラーがヤードから退出する際のタイムスタンプの詳細を提供し、拘留料の軽減を支援。
- Blue YonderのWMS(倉庫管理システム)と直接連携することで、すべての出荷が自動的にシステムに記録され、追跡可能へ。
- タスクを自動化・一元化することで、労働力をヤードでのより生産性の高い他の活動に振り向ける。
- ヤードでのトラックの処理速度を上げることで、サプライチェーンのスループットを向上させ、コストを削減し、サービスを向上。
ペンスキー社のサプライチェーンテクノロジー担当バイスプレジデント、Ramu Pannala氏は次のように述べています。「Blue Yonderのヤード・マネジメント・ソリューションのおかげで、ヤードの可視性が向上し、トレーラーとコンテナの位置の詳細とステータスを把握できるようになり、効率が向上しました。ゲートイン、ゲートアウトのプロセスを自動化することで、お客様にプラスの利益をもたらすより良いビジネス上の意思決定を行うことが可能になりました。今後、さらに進化したソリューションを実装することを楽しみにしています。」
本ソリューションでは、トレーラー管理番号の自動読取りにより、エラーの大幅な削減を可能にしました。今後BYとパナソニック コネクトでは、ヤード内の資産の入出庫、ドロップ、フック、ライブロード、およびステータスの詳細を追跡することで、トレーラーとコンテナの可視性を提供する予定です。また、本ソリューションでは、トレーラーをドロップまたはフックする場所、割り当てられたドック、機器の状態、積載の優先順位と場所などの重要な情報も提供、ステータスを追跡して、待機や荷物の紛失による居留料やさまざまな費用を回避できるようになります。
日本における本ソリューション展開については今後ニーズを踏まえ検討していきます。
その他のリソース:
- Blue Yonder Yard Managementソリューションの詳細: https://blueyonder.com/knowledge-center/collateral/gain-control-of-your-yard
【Penske Logisticsについて】
ペンスキー・ロジスティクスは、ペンシルベニア州レディングに本社を置くペンスキー・トランスポーテーション・ソリューションズ傘下企業です。同社は、革新的なサプライチェーンおよびロジスティクスソリューションの大手プロバイダーです。ペンスキーは、専用輸送、配送センター管理、リードロジスティクス、貨物管理、輸送管理、貨物仲介、および世界を前進させ続けるための包括的な一連のテクノロジーを含むソリューションを提供しています。 詳細については、PenskeLogistics.com をご覧ください。
【Blue Yonderについて】
Blue Yonderは、デジタル・サプライチェーン変革の世界的リーダーです。製造企業、小売企業、物流企業は、Blue Yonderの活用により、計画からフルフィルメント、輸配送、返品まで、サプライチェーンを最適化しています。Blue YonderのAIを組み込んだ相互運用可能なサプライチェーン・ソリューションは、統合プラットフォームとデータ・クラウドを介してエンド・ツー・エンドで接続され、ビジネスが機能横断的にリアルタイムで連携できるようにすることで、より俊敏な意思決定、顧客満足度の向上、収益性の高い成長、より強靭で持続可能なサプライチェーンをサポートします。Blue Yonderは、企業および個人がその潜在能力を十分に発揮するよう支援しています。https://blueyonder.com/jp/ja/
「Blue Yonder」は、Blue Yonder Group, Inc.の商標または登録商標です。本リリース内で「Blue Yonder」の名称を使用して言及されている商品名、製品名、サービス名は、Blue Yonder Group, Inc.の商標であるか、もしくは所有物となっています。その他のすべての会社名および製品名は、関連する企業の商標、登録商標、サービスマークである場合があります。
【パナソニック コネクト株式会社について】
パナソニック コネクト株式会社は 2022年4月1日、パナソニックグループの事業会社制への移行に伴い発足した、B2Bソリューションの中核を担う事業会社です。グローバルで約29,500 名の従業員を擁し、売上高は1兆1,257億円(2022年度)を計上しています。「現場から 社会を動かし 未来へつなぐ」をパーパス(企業としての存在意義)として掲げ、製造業100年の知見とソフトウェアを組み合わせたソリューションや高度に差別化されたハードウェアの提供を通じて、サプライチェーン、公共サービス、生活インフラ、エンターテインメント分野のお客様をつなぎ、「現場」をイノベートすることに取り組んでいます。また、人と自然が共存できる豊かな社会・地球の「サステナビリティ」と、一人ひとりが生きがいを感じ、安心安全で幸せに暮らすことができる「ウェルビーイング」の実現を目指しています。
*本プレスリリースはBlue Yonder米国本社発表のプレスリリースの抄訳をベースに、パナソニック コネクト社にて日本向けの内容を加え、同社より日本国内で発表されたものです。
*パナソニック コネクトのリリースページへのリンクは こちら
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In The News
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