Blue Yonder オーケストレーター (Blue Yonder Orchestrator) により、企業はより迅速でスマートな意思決定を行い、プランナーの生産性を向上できます

2023年12月12日　米国アリゾナ州スコッツデール– サプライチェーンの課題や混乱が広がる中、企業は豊富な情報に基づいてより速く、より正確に意思決定を行う必要があります。ところが、データが多すぎる上にそのほとんどが異なる種類のデータであること、そして従業員の退職に伴う引継ぎが不可欠であることから、企業は、自社のサプライチェーンが混乱に対して先手を打つことができるよう、これらのデータを理解するための支援を必要としています。そこで、業界をリードするサプライチェーンソリューションプロバイダである Blue Yonder は Blue Yonder オーケストレーター (Blue Yonder Orchestrator) の提供を開始しました。これは生成 AI 機能によって、企業がよりインテリジェントな意思決定と迅速なサプライチェーンオーケストレーションを推進できるようにするものです。

Blue Yonder オーケストレーターは、大規模言語モデル (LLM) の自然言語機能と Blue Yonder の優れたサプライチェーン IP を統合することで、データドリブンな意思決定を加速させます。Blue Yonder の Luminate® コグニティブ・プラットフォーム (Luminate® Cognitive Platform) に統合された Blue Yonder オーケストレーターは、Blue Yonder のコグニティブソリューションスイートをご利用のお客様に提供されます。

Blue Yonder CEO ダンカン・アンゴーブは次のように述べています。「Blue Yonder オーケストレーターは、多くの企業が苦戦しているデータの価値を高める支援を行います。ビジネスユーザは、レコメンデーション、予測的知見、インテリジェントな意思決定にすばやくアクセスすることで、サプライチェーンに好影響をもたらす最高の成果を上げることができます。今日のサプライチェーン環境では、多くの専門家が定年を迎えようとしており、組織的な知識の保持が課題になっています。Blue Yonder オーケストレーターを真のサプライチェーンアシスタントとして使用すれば、データの価値を使用して直感力を高め、より良い意思決定をより迅速に下せるようになります」

ユーザは日常言語を使用してクエリを実行でき、Blue Yonder オーケストレーターは、許可されたすべての関連ソースからデータを抽出します。その後、オーケストレーターが知見を利用しやすいフォーマットで提示し、次のステップを推奨します。データを取得したり、複数のソフトウェアアプリケーションを切り替えたりといった煩わしい作業は必要ありません。また、フレームワークやビューを作成するために技術チームに依存することもありません。Blue Yonder オーケストレーターは、Blue Yonder のサプライチェーン計画系および実行系業務機能全体に意思決定の情報を通知するように設計されています。

他の生成 AI ソリューションと異なり、Blue Yonder オーケストレーターは複数の点で際立っています。

  • LLM は、独自のアルゴリズム、400件以上の特許、Blue Yonder のサプライチェーンソフトウェアなど、Blue Yonder の優れた知的財産を使って学習されます。
  • Blue Yonder の プラットフォーム・データクラウド (Powered by Snowflake)は、従来の統合上の課題を克服しながら、意思決定を合理化し、単一のデータソースを中心として優れたネットワークを容易に構築します。
  • 強化されたデータセキュリティと品質保証により、サプライチェーンアプリケーション内のユーザロール、アクセス権、コンテキストに基づいて個々のアクセスを決定します。同時に、迅速なエンジニアリングによって、最も正確で関連性の高い応答、知見、レコメンデーションを保証します。

ダンカン・アンゴーブはさらに続けます。「生成 AI には多くの可能性がありますが、考慮すべき点もいくつかあります。私たちは研究を進めることで、さらなる追加機能を導入し、ポートフォリオ全体への採用を加速させていきます。Blue Yonder は胸躍るジャーニーに乗り出しています。我々のチームはそこでお客様に寄り添って支援し、お客様の経験を活かしてロードマップを策定していきます。お客様のビジネスチームと信頼関係を築く中で、Blue Yonder オーケストレーターに搭載するオプションを提供し、お客様には定型的な意思決定を自動化することができるようになります」

Blue Yonder オーケストレーターは Luminate コグニティブ・プラットフォームに組み込まれており、Microsoft Azure 上で動作するので、堅牢なセキュリティ対策、監査、信頼性、コスト制御といったメリットが基本的に備わっています。さらに、Snowflake連携によるBlue Yonder プラットフォーム・データクラウドにより、企業はBlue Yonder オーケストレーターが提供するすべてのサプライチェーン分析で同じデータセットを活用できます。さらに、Blue Yonder は生成 AI セキュリティの業界標準である「OWASP Top 10 for Large Language Models」の推奨事項を適用して機能の安全を確保しているため、お客様は自信を持って最新の技術革新をフル活用し、ビジネスをより速く、よりスマートに運営することができます。

Blue Yonder 最高製品責任者である グルディップ・シンは、次のように述べています。「生成AI ベースのシステムにおける脆弱性を理解し、セキュリティ上のリスクを軽減することで、生成 AI の持つすばらしい可能性を実現する道が開かれます。不断の努力と適切なテクノロジーパートナーによって、企業は生成 AI を早期に、しかも安全に導入し、現在そして将来にわたって生成 AI のメリットを実現するためのスタートを切ることができます。最も重要なことは、セキュリティチームと AI チームが絶えず協働してイノベーションとガバナンスのバランスを取ることです。Blue Yonder はこのバランスを達成し、お客様がこの新しいテクノロジーを理解し順応していくためのお手伝いをします」

Blue Yonder オーケストレーターに加えて、Blue Yonder は、従業員の協働と発想のあり方を変える生成 AI ソリューションも社内で立ち上げました。このツールは、財務、販売、マーケティングなどの機能全体で生産性、効率性、イノベーションを向上させることを目的としています。この社内ツールで共有する情報は組織内で安全に保持され、AI ガバナンス委員会によって監視されます。現在のベータ版では、週平均で5,000件のクエリがこのソリューション上で実行されていることが確認されています。

Blue Yonder オーケストレーターは、Blue Yonder の業界屈指の AI および 機械学習機能に新たに加わった製品です。「AI ファースト」の企業として、Blue Yonder は何年にもわたって高度な分析、AI、機械学習機能をサプライチェーン計画系・実行系ソリューションに組み込んできました。

Blue Yonder の生成 AI 機能の詳細については、こちらをクリックしてください。