サステナビリティ推進の加速で、二酸化炭素排出量やサプライチェーンの効率性向上を図るための包括的なインサイトを提供

2025年5月1日 英国ロンドンおよび米国ダラス – End-to-Endのデジタルサプライチェーン変革のリーディングソリューションプロバイダーである Blue Yonderは、Pledge Earth Technologies Ltd.(プレッジ・アース・テクノロジーズ、以下Pledge)の事業を取得した※1ことを発表しました。これには実荷主(BCO)、企業のサプライチェーン責任者、および物流サービスプロバイダー(LSP)のための、グローバルなサプライチェーン・サステナビリティソリューションが含まれます。 これにより、今後Blue Yonderの強力なプラットフォームは、顧客が自社および取引先やサプライヤーの物流における二酸化炭素(CO2)排出量を 国際的に認められた基準で報告・監視できる機能を備え、さらに拡充されます。

※1 事業のみの取得であり、企業自体は取得しておりません。

Pledgeは、企業のサプライチェーン組織およびLSPがサステナビリティに関する目標やScope 3の排出報告要件を満たすためのソフトウェアソリューションを提供しています。2021年に英国で設立されたPledgeは、貨物の排出量の測定と報告のしやすさと透明性をもたらし、企業が確実にCO2排出量を測定・管理し、その削減に取り組むことを可能にします。

Pledgeの機能は、物流サプライヤーからの出荷データの収集・交換を自動化し、空運、陸運(トラック、鉄道、艀など)、海運および物流ハブを含むすべての輸送手段で認証され追跡可能な排出量計算を実現します。Blue Yonderの顧客は、既存のBlue Yonderソリューションにこの新機能を追加することで、スマートフレイトセンター(SFC※2)によって開発されたグローバル物流排出協議会(GLEC)のフレームワークに準拠し、国際標準化機構(ISO)14083:温室効果ガス に沿った正確かつ信頼性の高い排出量報告を受け取ることが可能になります。

※2 https://smartfreightcentre.org/en/about-sfc/about-us/

Blue Yonderの最高サステナビリティ責任者であるSaskia van Gendt(サスキア・ヴァン・ゲント)は次のように述べています、「正確な排出量を容易に定量化できることは、顧客のサステナビリティ施策にとって非常に大きな成果です。しかしそれだけにとどまらず、その情報を活用して何ができるかが重要です。物流業務が環境に与える影響をより深く把握することで、企業はコスト削減策を見出し、物流サービスプロバイダーの輸送排出量に対する説明責任を強化し、改善すべき具体的な非効率性を特定して対策を講じることが可能になります。Blue Yonderは常に、顧客がEnd-to-Endのサプライチェーン全体を可視化できるよう支援してきましたが、この新機能は、よりスマートで効率的、かつ環境に優しいサプライチェーンを実現する道を切り開くものです。」

多くのカーボントラッキングツールは、単一主体のデータを追跡するように設計されており、キャリアネットワークと統合されていないため、ネットワーク効果を得られず、データの範囲や精度が制限されています。このデータをBlue Yonderプラットフォームに組み込むことで、既存のBlue Yonderソリューションにこの新機能を追加された顧客は、サプライチェーンの意思決定におけるタイムリーで正確な排出量への影響を把握できるようになります。これにより、End-to-Endの輸配送・物流業務を管理し、CSRD、SBTi、CDPを含む※3各国の規制や報告義務に準拠した積極的な監査準備が可能になります。

※3 企業が持続可能性に関する情報を開示し、環境への影響を低減するための国際的なイニシアティブです。CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive)は、欧州連合(EU)が策定したサステナビリティに関する情報の開示義務を定めた規則、SBTi(Science Based Targets initiative)は科学的根拠に基づいた温室効果ガス削減目標設定をサポート、CDP(Carbon Disclosure Project)は、環境への取り組みに関する情報を収集、分析、開示する国際NPO(民間非営利団体)であり、企業が環境への影響を公開するよう促すものです。

IDCSustainable Strategies and Technologies部門 グローバル サステナビリティリサーチ&プラクティス の責任者であるBjoern Stengel(ビョーン・ステンゲル)氏は次のように述べています、「Blue Yonderが今回戦略的にPledgeの機能を取得することは、現代のサプライチェーンおよびサステナビリティ管理の複雑な課題に取り組む上で大いに役立ちます。企業の社会的責任やESGイニシアティブが不可欠な時代において、認証された排出量レポートは高品質なデータの標準となっています。実績ある製品をプラットフォームにシームレスに統合することで、Blue Yonderは顧客をよりスマートで影響力のあるサステナビリティ管理へと導くでしょう。」

空車回送の回避や燃料消費の削減、資源・資材の有効活用など、CO2排出量の追跡といった定量的分析によって最適化できるサプライチェーン領域は無数にあります。この新機能により、企業は自社および取引先の操業から生じるCO2排出量と大気汚染への影響を データに基づき明確に把握できるようになります。

PledgeCEO兼共同創設者であるDavid de Picciotto(デビッド・デ・ピチオット)氏は次のように述べています。「Pledgeでは、気候変動の闘いにおいてテクノロジーが強力な触媒であると信じています。Blue Yonderと力を合わせることで、私たちの活動範囲と影響力は倍増し、地球上で最大規模の企業サプライチェーンに、CO2排出量を測定・報告・削減するために必要なツールを提供できます。」

Pledgeの豊富なサステナビリティおよびソフトウェアエンジニアリングの専門知識を有するチームは、Blue Yonderに加わり、グローバルサプライチェーン管理の変革という同社のミッションを支援します。この新機能は現在すべてのBlue Yonder顧客に提供されており、既存のPledgeの顧客も引き続きBlue Yonderによるサポートを受けられます。

Blue Yonderについて

Blue Yonder は、End-to-Endのデジタルサプライチェーン変革における世界的リーダーです。統合されたAI駆動のプラットフォームとマルチティアネットワークを備えたBlue Yonderは、企業の持続可能な経営や、利益の拡大、顧客満足を圧倒的な速度で実現できるよう支援します。Blue Yonderの最新のサプライチェーン革新と比類のない業界専門知識で、3,000以上の小売業者、製造業者、物流サービスプロバイダーがサプライチェーンの複雑性や混乱に自信を持って対処できるよう支援します。https://blueyonder.com/jp/ja/

Blue Yonder」は、Blue Yonder Group, Inc.の商標または登録商標です。本リリース内で「Blue Yonder」の名称を使用して言及されている商品名、製品名、サービス名は、Blue Yonder Group, Inc.の商標であるか、もしくは所有物となっています。その他のすべての会社名および製品名は、関連する企業の商標、登録商標、サービスマークである場合があります。

*本プレスリリースはBlue Yonder米国本社発表のプレスリリースを抄訳し、一部、日本語の文章を加えています。

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