パナソニック株式会社は、本日(米国時間9月16日)、世界トップクラスのサプライチェーン・ソフトウェアの専門企業であるBlue Yonder(ブルーヨンダー)の80%分の株式追加取得を完了し、2020年7月取得済の20%分の株式と合わせて全株式を取得、同社の買収を完了しました。

本件は4月23日の同社の全株式取得決定に関する発表以降、競争法及び規制当局の承認手続きを経たことによるものです。今回の80%の株式追加取得に係る対価はBlue Yonderのネット有利子負債14.2億米ドルを含めて70.8億米ドル(7,760億円)となり、2020年7月に、20%の株式取得時に支払った8.1億米ドル(873億円)と合わせて、全株式の取得対価は総額で78.9億米ドル(8,633億円)となっています。今後一定の運転資金その他の調整を行います。

なおBlue Yonderは全株式取得後も、そのブランドを維持し、同社の事業はコネクティッドソリューションズ社(2022年4月より「パナソニック コネクト株式会社」に変更)で機能することになります。また Blue Yonderの現CEOであるギリッシュ・リッシ(Girish Rishi)氏を含む幹部陣は引き続き、同社の経営に携わります。

今回の全株式取得により、当社が推進しているデジタルトランスフォーメーション(DX)である「現場プロセスイノベーション」を進化させ、サプライチェーンマネジメント(SCM)分野において、企業のお客様の経営課題を解決するとともに、エネルギーの削減、資源の有効活用を通じて、地球環境の保全やサスティナブルな社会の実現を目指します。

また、当社が製造業として長年培ってきたインダストリアルエンジニアリングの技術とノウハウ、エッジデバイスとIoTに、Blue YonderのAI/ML(機械学習)を活用したソフトウェアプラットフォームを組み合わせることで、ますます複雑になっている需要・供給の変化をリアルタイムに把握し、ビジネスの意思決定をより正確かつ迅速に実行することが可能となります。

さらに当社は、Blue Yonderの様々なサイバー分野でのケイパビリティを取り込むことで、最終的に両社で「オートノマス(自律的な)サプライチェーンTM」の実現を目指していきます。

本買収に関しての、パナソニック株式会社 代表取締役専務執行役員 コネクティッドソリューションズ社社長の樋口泰行とBlue Yonder CEOのギリッシュ・リッシのメッセージはこちらのページ内の動画から:https://biz.panasonic.com/jp-ja/blueyonder

*パナソニックグループの持株会社制への移行にともない、パナソニック株式会社コネクティッドソリューションズ社は2022年4月より、「パナソニック コネクト株式会社」に変わります。